にしのクエスト2

情報処理技術者試験と資格学校講師の日常

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まいにちあいぱす 平成30年秋問題解説 問49 問50 問51 問52

忙しい1日で、へっとへとです。
こんな時は鶏皮の焼き鳥を無限大に食べます。

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あいぱすの平成30年秋の問題を解いていきます。
問題の解き方や考え方をわかりやすく、解説してみる
連載です。

問49
インシデント管理の目的について説明したものはどれ
か。

ア ITサービスで利用する新しいソフトウェアを稼
  働環境へ移行するための作業を確実に行う。
イ ITサービスに関する変更要求に基づいて発生す
  る一連の作業を管理する。
ウ ITサービスを阻害する要因が発生したときに、
  ITサービスを一刻も早く復旧させて、ビジネス
  への影響をできるだけ小さくする。
エ ITサービスを提供するために必要な要素とその
  組合せの情報を管理する。


問50
プロジェクトリスクマネジメントは、リスクの特定、
リスクの分析、リスクのコントロールという流れで行
う。リスクの特定を行うために、プロジェクトに影響
を与えると想定されるリスクを洗い出す方法として、
適切なものはどれか。

ア 許容できる管理限界を設定し、上限と下限を逸脱
  する事象を特定する。
イ デシジョンツリーダイアグラムを作成する。
ウ 発生確率と影響度のマトリクスを作成する。
エ ブレーンストーミングを関係者で行う。


問51
メールサービスにおけるITサービスマネジメントの
可用性の要件に関する事例として、適切なものはどれ
か。

ア Webブラウザだけでメールサービスを使用でき
  るようにする。
イ 定められたメンテナンス時間以外はいつでもメー
  ルサービスを使用できるようにする。
ウ 自分宛てのメールを他人が勝手に読むことができ
  ないようにする。
エ 送信したメールが改ざんされてしまうことがない
  ようにする。


問52
プロジェクトマネジメントの活動には、プロジェクト
タイムマネジメント、プロジェクトコストマネジメン
ト、プロジェクト人的資源マネジメントなどがあり、
これらの調整を行うプロジェクト統合マネジメントが
ある。システム開発プロジェクトにおいて、納期の前
倒しを決定した場合のプロジェクト統合マネジメント
の活動として、適切なものはどれか。

ア クリティカルパスの期間を短縮するために、作業
  順序の変更を検討する。
イ スケジュールを短縮するための増員、費用、短縮
  可能回数などを比較検討する。
ウ スケジュールを短縮する場合の費用への影響を見
  積もる。
エ 要員の投入時期を見直して要員計画を変更する。


 

(解答と解説)


問49
インシデント管理は、サービスの早期復旧が目的で、
原因究明は問題管理で行います。

正解はウです。

問50
見つけたリスクを文書化することを「リスクの特定」
といいますが、そのためには多くの意見が必要です。

ア 許容できる管理限界を設定し、上限と下限を逸脱
  する事象を特定する。
品質管理に関わるものです。

イ デシジョンツリーダイアグラムを作成する。
決定木ですか。これはリスク分析です。

ウ 発生確率と影響度のマトリクスを作成する。
これもリスク分析になります。

エ ブレーンストーミングを関係者で行う。
これがリスク特定になります。


問51
可用性とは、いつでも使えること。なので。

イ 定められたメンテナンス時間以外はいつでもメー
  ルサービスを使用できるようにする。

これが正解でしょう。

問52
納期の前倒しを決定した場合のプロジェクト統合マネ
ジメントの活動として、適切なものはどれか。

ア クリティカルパスの期間を短縮するために、作業
  順序の変更を検討する。
タイムマネジメントですね。

イ スケジュールを短縮するための増員、費用、短縮
  可能回数などを比較検討する。
これが正解になります。

ウ スケジュールを短縮する場合の費用への影響を見
  積もる。
コストマネジメントですね。

エ 要員の投入時期を見直して要員計画を変更する。
人的マネジメントですね。