高度試験の平成30年春午前1の問題(全30問)を
3問ずつ解いていきます。問題の解き方や考え方をわ
かりやすく、解説してみる連載です。
なお、問題の引用ルールはIPAに準じています。
問4
メモリインタリーブの説明として、適切なものはどれ
か。
ア 主記憶と外部記憶を一元的にアドレス付けし、主
記憶の物理容量を超えるメモリ空間を提供する。
イ 主記憶と磁気ディスク装置との間にバッファメモ
リを置いて、双方のアクセス速度の差を補う。
ウ 主記憶と入出力装置との間でCPUとは独立にデー
タ転送を行う。
エ 主記憶を複数のバンクに分けて、CPUからのアク
セス要求を並列に処理できるようにする。
問5
4種類の装置で構成される次のシステムの稼働率は、
およそ幾らか。ここで、アプリケーションサーバとデ
ータベースサーバの稼働率は0.8であり、それぞれ
のサーバのどちらかが稼働していればシステムとして
稼働する。また、負荷分散装置と磁気ディスク装置は、
故障しないものとする。
ア 64
イ 77
ウ 92
エ 96
問6
ページング方式の仮想記憶における主記憶の割当てに
関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア プログラム実行時のページフォールトを契機に、
ページをロードするのに必要な主記憶が割り当て
られる。
イ プログラムで必要なページをロードするための主
記憶の空きが存在しない場合には、実行中のプロ
グラムのどれかが終了するまで待たされる。
ウ プログラムに割り当てられる主記憶容量は一定で
あり、プログラムの進行によって変動することは
ない。
エ プログラムの実行開始時には、プログラムのデー
タ領域とコード領域のうち、少なくとも全てのコ
ード領域に主記憶が割り当てられる。
(正解でござんすよ)
エ
ウ
ア
(解説するぞなもし)
問4
主記憶をバンク(領域)に切り分けて並列にアクセスさせる
ことで高速化させることを言います。
問5
DB AP
DB AP
こんな感じで、並列を直列にしているので
1ー(1−0.8)(1−0.8)
=1ー0.04
=0.96
これの直列
≒0.96*0.96=0.92
問6
ページングとは、ページという決められたサイズの
メモリ領域を確保する方式です。主記憶の割り当ては
このページに必要なデータがない(フォールト)を
契機に行います。