私もまいにちスケールアウトしてえ。
基本1情報処理技術者試験の平成30年春 午前の問題
(全80問)を3問ずつ解いていきます。問題の解き
方や考え方をわかりやすく、解説してみる連載です。
なお、問題の引用ルールはIPAに準じています。
問13
フォールトトレラントシステムを実現する上で不可欠
なものはどれか。
ア システム構成に冗長性をもたせ、部品が故障して
もその影響を最小限に抑えることで、システム全
体には影響を与えずに処理を続けられるようにす
る。
イ システムに障害が発生したときの原因究明や復旧
のために、システム稼働中のデータベースの変更
情報などの履歴を自動的に記録する。
ウ 障害が発生した場合、速やかに予備の環境に障害
前の状態を復旧できるように、定期的にデータを
バックアップする。
エ 操作ミスが発生しにくい容易な操作にするか、操
作ミスが発生しても致命的な誤りとならないよう
に設計する。
問14
コンピュータを2台用意しておき、現用系が故障した
ときは、現用系と同一のオンライン処理プログラムを
あらかじめ起動して待機している待機系のコンピュー
タに速やかに切り替えて、処理を続行するシステムは
どれか。
ア コールドスタンバイシステム
イ ホットスタンバイシステム
ウ マルチプロセッサシステム
エ マルチユーザシステム
問15
システムのスケールアウトに関する記述として、適切
なものはどれか。
ア 既存のシステムにサーバを追加導入することによ
って、システム全体の処理能力を向上させる。
イ 既存のシステムのサーバの一部又は全部を、クラ
ウドサービスなどに再配置することによって、シ
ステム運用コストを下げる。
ウ 既存のシステムのサーバを、より高性能なものと
入れ替えることによって、個々のサーバの処理能
力を向上させる。
エ 一つのサーバをあたかも複数のサーバであるかの
ように見せることによって、システム運用コスト
を下げる。
(正解でござんすよ)
ア
イ
ア
(解説するぞなもし)
13
フォールトトレラントは耐故障性といいます。
14
あらかじめ起動して待機 ホット
普段は別の作業を切り替える コールド
15
スケールをアウトする。縮尺を拡大するので、
全体的な作業効率の向上を指します。