高度試験の平成30年秋午前1の問題(全30問)を
3問ずつ解いていきます。問題の解き方や考え方をわ
かりやすく、解説してみる連載です。
なお、問題の引用ルールはIPAに準じています。
問16
安全性や信頼性について、次の方針でプログラム設計
を行う場合、その方針を表す用語はどれか。
〔方針〕
不特定多数の人が使用するプログラムには、自分だ
けが使用するプログラムに比べて、より多く、データ
チェックの機能を組み込む。プログラムが処理できる
データの前提条件を文書に書いておくだけでなく、プ
ログラムについても前提条件を満たしていないデータ
が入力されたときは、エラーメッセージを表示して再
入力を促すようなものとする。
ア フールプルーフ
イ フェールセーフ
ウ フェールソフト
エ フォールトトレランス
問17
アジャイル開発で"イテレーション"を行う目的のうち、
適切なものはどれか。
ア ソフトウェアに存在する顧客の要求との不一致を
短いサイクルで解消したり、要求の変化に柔軟に
対応したりする。
イ タスクの実施状況を可視化して、いつでも確認で
きるようにする。
ウ ペアプログラミングのドライバとナビゲータを固
定化させない。
エ 毎日決めた時刻にチームメンバが集まって開発の
状況を共有し、問題が拡大したり、状況が悪化し
たりするのを避ける。
問18
システム開発の進捗管理などに用いられるトレンドチ
ャートの説明はどれか。
ア 作業に関与する人と責任をマトリックスで示した
もの
イ 作業日程の計画と実績を対比できるように帯状に
示したもの
ウ 作業の進捗状況と予算の消費状況を関連付けて折
れ線で示したもの
エ 作業の順序や相互関係をネットワーク図で示した
もの
(正解でござんすよ)
ア
ア
ウ
(解説するぞなもし)
問16
フール(何も知らない人)
プルーフ(防止)
なので、何も知らない人が動かしても大丈夫な
設計となります。
問17
アジャイル開発は、作りながら考えること。
イテレーションは反復のこと。
考えながら短い期間で反復して作ると、顧客の
ニーズを確認しながら進めやすくなります。
問18
トレンドチャートは費用と工期を同時に管理す
るグラフでございます。