にしのクエスト2

情報処理技術者試験と資格学校講師の日常

20240615101703

まいにち基本 平成30年秋問題解説 問29 問30 問31 問32

10連休中は「休むの飽きた!」とかいってゴメン。
も、も一回頼むわw

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基本情報の平成30年秋問題を解いていきます。
問題の解き方や考え方をわかりやすく、解説してみ
る連載です。

問29
ロックの粒度に関する説明のうち、適切なものはど
れか。

ア データを更新するときに、粒度を大きくすると、
  他のトランザクションの待ちが多くなり、全体
  のスループットが低下する。
イ 同一のデータを更新するトランザクション数が
  多いときに、粒度を大きくすると、同時実行で
  きるトランザクション数が増える。
ウ 表の全データを参照するときに、粒度を大きく
  すると、他のトランザクションのデータ参照を
  妨げないようにできる。
エ 粒度を大きくすると、含まれるデータ数が多く
  なるので、一つのトランザクションでかけるロ
  ックの個数が多くなる。


問30
データベースが格納されている記憶媒体に故障が発
生した場合、バックアップファイルとログを用いて
データベースを回復する操作はどれか。

ア アーカイブ
イ コミット
ウ チェックポイントダンプ
エ ロールフォワード


問31
1.5Mビット/秒の伝送路を用いて12Mバイト
のデータを転送するために必要な伝送時間は何秒か。
ここで、伝送路の伝送効率を50%とする。

ア 16
イ 32
ウ 64
エ 128


問32
LAN間接続装置に関する記述のうち、適切なもの
はどれか。

ア ゲートウェイは、OSI基本参照モデルにおけ
  る第1〜3層だけのプロトコルを変換する。
イ ブリッジは、IPアドレスを基にしてフレーム
  を中継する。
ウ リピータは、同種のセグメント間で信号を増幅
  することによって伝送距離を延長する。
エ ルータは、MACアドレスを基にしてフレーム
  を中継する。


 

 

(解答と解説)


問29
ロックの粒度は小さくなればロックを細かく操作で
きるので、待ち時間が少なくなりますが、機器への
負荷が大きくなります。粒度が大きいのはその反対
です。

ア データを更新するときに、粒度を大きくすると、
  他のトランザクションの待ちが多くなり、全体
  のスループットが低下する。
これがいきなり正解ですね。

イ 同一のデータを更新するトランザクション数が
  多いときに、粒度を大きくすると、同時実行で
  きるトランザクション数が増える。
いいえ、待ち時間が多くなってしまいます。

ウ 表の全データを参照するときに、粒度を大きく
  すると、他のトランザクションのデータ参照を
  妨げないようにできる。
逆です。

エ 粒度を大きくすると、含まれるデータ数が多く
  なるので、一つのトランザクションでかけるロ
  ックの個数が多くなる。
逆に細かい制御をしないのでロックは減ります。


問30
故障が原因であるならば、再度更新すれば良いので
ロールフォワードをして、前進復帰します。
正解はエです。


問31
伝送路の効率が50%なので
0.75Mビット。
バイトに変換すると約0.094Mバイト
12/0.094=127秒くらい
なのででいいです。


問32

ア ゲートウェイは、OSI基本参照モデルにおけ
  る第1〜3層だけのプロトコルを変換する。
ゲートウエイは上位層なので、ちゃいます。

イ ブリッジは、IPアドレスを基にしてフレーム
  を中継する。
MACアドレスです。

ウ リピータは、同種のセグメント間で信号を増幅
  することによって伝送距離を延長する。
これが正解です。

エ ルータは、MACアドレスを基にしてフレーム
  を中継する。
IPアドレスです。