にしのクエスト2

情報処理技術者試験と資格学校講師の日常

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まいにち応用 令和3年度問題解説 問61 問62 問63

情報処理技術者試験 応用情報処理の令和3年度秋問
題を隔日3問ずつ解いていきます。

問題の解き方や考え方を理解し、暗記していきましょ
う。なお、問題の引用ルールはIPAに準じています。

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問61
テレワークで活用しているVDIに関する記述として、適切なものは
どれか。

ア PC環境を仮想化してサーバ上に置くことで、社外から端末の種
  類を選ばず自分のデスクトップPC環境として利用できるシステム
イ インターネット上に仮想の専用線を設定し、特定の人だけが利用
  できる専用ネットワーク
ウ 紙で保管されている資料を、ネットワークを介して遠隔地からで
  も参照可能な電子書類に変換・保存することができるツール
エ 対面での会議開催が困難な場合に、ネットワークを介して対面と
  同じようなコミュニケーションができるツール


問62
物流業務において、10%の物流コストの削減の目標を立てて、図のよ
うな業務プロセスの改善活動を実施している。図中のcに相当する活動
はどれか。

ア CSF(Critical Success Factor)の抽出
イ KGI(Key Goal Indicator)の設定
ウ KPI(Key Performance Indicator)の設定
エ MBO(Management by Objectives)の導入


問63

事業目標達成のためのプログラムマネジメントの考え方として、
適切なものはどれか。

ア 活動全体を複数のプロジェクトの結合体と捉え、複数のプ
  ロジェクトの連携、統合、相互作用を通じて価値を高め、
  組織全体の戦略の実現を図る。
イ 個々のプロジェクト管理を更に細分化することによって、
  プロジェクトに必要な技術や確保すべき経営資源の明確化
  を図る。
ウ システムの開発に使用するプログラム言語や開発手法を早
  期に検討することによって、開発リスクを低減し、投資効
  果の最大化を図る。
エ リスクを最小化するように支援する専門組織を設けること
  によって、組織全体のプロジェクトマネジメントの能力と
  品質の向上を図る。

 

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Pythonについてどう思われますか?

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共通テストに採用になった「情報」
基本情報処理技術者にも「疑似言語」としながらも
採用?って感じのPythonについて

北海道札幌市からお届けする。
にしの夫妻によるブログ、にしのクエスト2です。

さて、今日はPythonについてどうおもいますか?
と聞かれたので(よく聞かれるので)書いてみます。

Pythonのいいところ

・そもそもプログラミングは厳密な書き方が必要。
 そのテクニックを無視して感覚的に書くことができる。
・コードを書く技術そのものよりも、条件分岐や繰り返しなど
 プログラミングの基本的な考え方を理解しやすいところ。
・他のデータを活用しやすいところ。DBとか。
・いい意味でも悪い意味でも他の言語の「いいとこ取り」なと
 ころ。

っていう感じですかね。

Pythonの嫌なところ

・インデントが構文の一部になっているところ。まあ、見やす
 くなるからいいのかな。

・とにかく処理が遅い

・バージョンによって差が大きい

・ビジュアライズされにくいので、楽しさがないかな・・・。

・結局のところ、簡潔なコードにならない。特にCに比べて。


あくまで、私の主観ですが。中高生がプログラミングに触れて。
厳密な書き方を意識せずに学べるようになるのには賛成ですが、
現場ではPythonってどんな感じで扱われてるのかな?

UEとか?

私が好きか嫌いかですか?うーん。難しいんですよね。

ではでは。

これからどうなる?情報処理技術者試験とその方向

相変わらずですが、こちらの発表の続きとなります。

www.ipa.go.jp

そして、前回の記事がこれです。

 

www.nsnq.tech

これに基づいて、今回のお話をしていきます。
ただし、全てあくまで私の私見であり。
憶測です。

全ての試験がCBTになるだろう

コロナの影響で、会場の確保や感染対策が難しくなりました。
また、試験管の確保も採点者の確保も難しいでしょう。
現在はITパスポート、基本情報、セキュマネがCBT化して
通年の受験が行われる予定ですが、応用情報以上の上位区分
についても、CBTと通年化が段階的に行われるのではないか
と考えます。むしろ、そうじゃない理由がなくなりつつあり。

プログラミングは必須に

義務教育や高等学校でのプログラミング必修化に伴って、応
用情報や情報処理安全確保支援士などでも、プログラミング
までは行かなくともコマンドラインや、簡単なセキュアプロ
グラミングについて出題の対象になると思われます。

先日のSCでも久しぶりにセキュアプログラミングが出てき
たので、そうなのかな?って勝手に思っています。

難易度は全般的に低下する?

CBT化し、受験回数が増えるならば。試験時間も短くせざ
るを得ず、問題数も少なくなると思われます。レベル4まで
CBTにするのならば、情報処理技術者試験全体のレベルは
下がるのではと思われます。

更新制度もありうる

なので、情報処理安全確保支援士のような登録制度や更新制
度がレベル4には備わってくる可能性も否定できません。

過去問の取り扱いについて

受験者数の減少に伴い、過去問は無料では公開されず。IPA
が著作権を持った形で出版されるのではという憶測がありま
す。うーん。

学生に受験しやすい施策を求めたい

どうあれ言いたいことは、受験料がだったら高すぎだろ!
っていうことです。せめて、ITの裾野とも言える学生さん
たちには学割など、やすく受験の機会を与えてあげる施策を
ぜひお願いしたいと思っています。

まいにち応用 令和3年度問題解説 問58 問59 問60

情報処理技術者試験 応用情報処理の令和3年度秋問
題を隔日3問ずつ解いていきます。

問題の解き方や考え方を理解し、暗記していきましょ
う。なお、問題の引用ルールはIPAに準じています。

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問58
アジャイル開発を対象とした監査の着眼点として、システム管理基準
(平成30年)に照らして、適切なものはどれか。

ア ウォータフォール型開発のように、要件定義、設計、プログラミ
  ングなどの工程ごとの完了基準に沿って、開発作業を逐次的に進
  めていること
イ 業務システムの開発チームが、情報システム部門の要員だけで構
  成されていること
ウ 業務システムの開発チームは、実装された機能について利害関係
  者へのデモンストレーションを実施し、参加者からフィードバッ
  クを得ていること
エ 全ての開発作業が完了した後に、本番環境へのリリース計画を策
  定していること


問59
データの生成から入力、処理、出力、活用までのプロセス、及び組み
込まれているコントロールを、システム監査人が書面上で又は実際に
追跡する技法はどれか。

ア インタビュー法
イ ウォークスルー法
ウ 監査モジュール法
エ ペネトレーションテスト法


問60

システム監査基準(平成30年)に基づいて、監査報告書に記載された指
摘事項に対応する際に、不適切なものはどれか。

ア 監査対象部門が、経営者の指摘事項に対するリスク受容を理由に
  改善を行わないこととする。
イ 監査対象部門が、自発的な取組によって指摘事項に対する改善に
  着手する。
ウ システム監査人が、監査対象部門の改善計画を作成する。
エ システム監査人が、監査対象部門の改善実施状況を確認する。

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