にしのクエスト2

情報処理技術者試験と資格学校講師の日常

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ネットワークスペシャリスト(レベル4)

資格辞典については今回で一旦、中断します。次回か
らは「ネスペちゃん29」連動企画!として、ネスペ
の「わかってるようで、わからないこと」をチェック
していきます。お楽しみに!


今回は
ネットワークスペシャリスト試験(NW)です~!


スペシャリスト四天王。2人目です。


合格すると先輩から、
「・・奴は四天王に相応しくないということか・・・」
などといわれたりいわれなかったりです(笑
※すいません、このパターン好きなんです・・・。


情報セキュリティが終わったら、こちらを受験する人
も多いですし、応用情報から直行するパターンもある
でしょう。


情報セキュリティと範囲がかぶりますし、あちらを理
解しておくと、若干ではありますが楽です。


また、あくまで比較ですが情報セキュリティに比べる
と試験範囲は「広く」感じると思います。


しかし、この試験の本質はTCP/IPとそれに付随
する技術の理解にあると思います。(最近はBGPと
か、経路制御が話題ですが)


本質を的確に捉え、関連付けて覚えていきましょう。
シラバス的にはライフマイグレ(ry

基本データ

ネットワークスペシャリスト試験(レベル4)


実施時期
 秋(10月第3日曜日)
 ※年1回しかありませんよ!

試験時間
 午前1 多岐選択式 30問(50分)
 午前2 多岐選択式 25問(40分)
 午後1 記述式 3問 2問解答(90分)
 午後2 記述式 2問 1問解答(120分) 

※午前1は免除あり


免除の条件:
・応用情報、他のスペシャリスト合格者
 (合格証書の番号が必要)
・他のスペシャリスト午前1合格者
 (午前1通過者番号が必要)
・情報処理安全確保支援士試験合格者
 (合格証書の番号が必要)

については、以降2年間午前1が免除されます。


合格基準と配点
午前 全体の60%以上の得点
午後 全体の60%以上の得点


合格率
約15%程度 
※発表は試験から約2ヶ月後。

分析

試験について
午前・午後の試験問題冊子は当日公式で発表になり
ます。ですが、解答例は午前1と2のみです。

午後の解答例は別の日になります。
※約1ヶ月先です。

そのため、2chでの答え合わせ大会や専門学校の
解答速報などをみんな、見に行きます。楽しいです。

ボーダーライン上にいる人にとっては合格発表まで
の2ヶ月間はモヤモヤした日々が続きます。

1年に一度なので、落ちたときのダメージもそれな
りに大きいのですよね(涙


午前問題について
午前1は高度試験共通です。応用情報から来る人は
免除になっていることも多いと思います。内容は応
用情報の午前問題レベルが同じものです。

午前2になると、ようやく分野別の問題になります。
過去問からの出題率が約5割程度ありますので。過
去問をしっかり勉強しましょう。(とはいえ、1年
に1度の試験なので問題数が少ないです。ある程度
過去まで遡る必要があるかも。)

午後問題について
セキュリティと同じですが、午後1では長文3題か
ら2問を選択します。選択による難易度にそれほど
差はでませんが、とにかく時間がありません。すば
やく、的確な回答を導き出す必要があります。
図などから解答を導くタイプの問題が多いので、こ
ちらも対策が必要です。過去問は多めにやりましょ
う。

セキュリティ同様、午後2はボリュームがあり、午
後1の2問を合体させたような問題で1問といった
感じです。
こちらは、時間的にはやや余裕はあるのですが。長
文を理解し、正答を導いていくには集中力と持続力
が高いレベルで求められます。

O主任について

問題文に登場する、性別不明、だけどできる上司。
O主任のファンは多いです。「・・・だわ。」
「・・・よ。」などというしずかちゃん文体で、我
々を骨抜きにします。ここ最近出てきてないので、
彼女の登場が待たれます(私だけか)

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対策・勉強法など

これまでのものと共通しますが、
・専門的な知識が求められる。幅広く深く勉強する。

・午前2はどの過去問も正答率90%以上を目指す。

・午後は記述式です。「書く」練習が必要になりま
 す。正確に知識を速く書き出す訓練を!特に漢字
 やスペルミスは絶対にしない。

・午前が理解できていないと午後は解けない。午後
 の苦戦を意識している人は午前の勉強で基礎知識
 をしっかり習得する。午後の空欄穴埋めはほぼ、
 出来て当然と考えるべし。

・午後問題はやみくもにやればいいものではなく、
 きちんとした解法を学ぶこと。業務に携わってい
 ない人は特にそろそろ独学は厳しくなってくるか
 も。

・余裕があれば、IPA発行の関連文献を読んでお
 きましょう。「日経ネットワーク」などの専門書
 もオススメです。

↓ そういえば、こんな電子書籍があるような・・・(笑

情報処理安全確保支援士(レベル4)

ついに、スペシャリスト試験の紹介に入ります。

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スペシャリスト四天王。最初の一人。


情報処理安全確保支援士(登録セスペ、SC)
です。


合格すると先輩から、
「ふふふ、奴は四天王のなかでも最弱・・・」
などといわれます(笑

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応用情報が終わったら、これを受検する方が多
いですね!でも、応用情報とは比べ物にならな
いくらい難しいと思います。

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なお、この試験は平成29年度から情報セキュ
リティスペシャリストの名称を変更して実施さ
れています。


情報セキュリティが重要視される近年において、
セキュリティ人材の育成は我が国において大変
重要になっています。


ぜひ、合格して国の情報処理安全確保支援士を
名乗ってみてはいかがでしょうかっ!(登録が
必要ですが)

基本データ

情報処理安全確保支援士試験(レベル4)


実施時期
 春( 4月第3日曜日)
 秋(10月第3日曜日)


試験時間
 午前1 多岐選択式 30問(50分)
 午前2 多岐選択式 25問(40分)
 午後1 記述式 3問 2問解答(90分)
 午後2 記述式 2問 1問解答(120分) 

※午前1は免除あり


免除の条件:
・応用情報、他のスペシャリスト合格者
 (合格証書の番号が必要)
・応用情報、他のスペシャリスト午前1合格者
 (午前1通過者番号が必要)
については、以降2年間午前1が免除されます。

 
合格基準と配点
午前 全体の60%以上の得点
午後 全体の60%以上の得点


合格率
約14%程度 
※発表は試験から約2ヶ月後。

分析

試験について
午前・午後の試験問題冊子は当日公式で発表になり
ます。ですが、解答例は午前1と2のみです。

午後の解答例は別の日になります。※約1ヶ月先で
す。


そのため、2chでの答え合わせ大会や専門学校の
解答速報などをみんな、見に行きます。楽しいです。


ボーダーライン上にいる人にとっては合格発表まで
の2ヶ月間はモヤモヤした日々が続きます。


情報処理安全確保支援士については、下記で登録制
度についても触れていますので参考にしてください。


午前問題について
午前1は高度試験共通です。応用情報から来る人は
免除になっていることも多いと思います。内容は応
用情報の午前問題レベルが同じものです。

午前2になると、ようやく分野別の問題になります。
過去問からの出題率が約5割程度ありますので。過
去問をしっかり勉強することと、近年のセキュリテ
ィ関連の話題をしっかり抑えておきましょう。


午後問題について
午後1では長文3題から2問を選択します。選択に
よる難易度にそれほど差はでませんが、とにかく時
間がありません。すばやく、的確な回答を導き出す
必要があります。また、字以内書きなさいというパ
ターンが多く出てきます。自分の知識を表現する力
も求められてきます。

午後2も同様にボリュームあり、午後1の2問を合
体させたような問題で1問といった感じでしょうか。
こちらは、時間的にはやや余裕はあるのですが。長
文を理解し、正答を導いていくには集中力と持続力
が高いレベルで求められます。


登録制度について
この試験に合格し、登録を行ったもののみ情報処理
安全確保支援士を名乗ることが出来ます。登録を行
っていない者はあくまで「情報処理安全確保支援士
試験合格」としか書くことができません。

とはいえ、登録は非常に手続きが面倒ですし。登録
の維持には4年で約13万円ほどかかります。


合格はしたけれど、登録はしない。とか、企業で援
助が出るまで登録しない、みたいなパターンは多い
みたいですね。


対策・勉強法など

これまでのものと共通しますが、
・専門的な知識が求められる。幅広く深く勉強する。

・午前2はどの過去問も正答率90%以上を目指す。

・午後は記述式です。「書く」練習が必要になりま
 す。正確に知識を速く書き出す訓練を!特に漢字
 やスペルミスは絶対にしない

・午前が理解できていないと午後は解けない。午後
 の苦戦を意識している人は午前の勉強で基礎知識
 をしっかり習得する。午後の空欄穴埋めはほぼ、
 出来て当然と考えるべし。

・午後問題はやみくもにやればいいものではなく、
 きちんとした解法を学ぶこと。業務に携わってい
 ない人は特にそろそろ独学は厳しくなってくるか
 も。

・余裕があれば、IPA発行の関連文献を読んでお
 きましょう。「日経ネットワーク」などの専門書
 もオススメです。

応用情報処理技術者(レベル3)

ここまでいけたら、
たいしたものです。

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今日はレベル3、応用情報処理技術者です。

業界でも、このへんまでくればSEとして知識は一人
前ですし。扱いも変わってくるはずです。

基本情報ども(笑 を引き連れて、リーダーシップを
もってお仕事をする立場になります。


「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能
をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」


と、シラバスにあるとおりですが。この先のスペシャ
リストへの登竜門として。マイルストンな資格となっ
ています。


そのため、難易度は高く。ちる人は本当に落ち続け
ます(涙 なかなか厳しい資格です。

基本データ

応用情報技術者試験(レベル3)


実施時期
 春( 4月第3日曜日)
 秋(10月第3日曜日)


試験時間
 午前 多岐選択式 80問(150分)
 午後 記述式   11問 
           5問解答(150分)

※レベル3にして初の記述式です!

 

合格基準と配点
午前 全体の60%以上の得点
午後 全体の60%以上の得点


合格率
約21%程度 
※発表は試験から約2ヶ月後。

分析

試験について
基本情報と違って、午前・午後の試験問題冊子は当
日公式で発表になります。ですが、解答例は午前の
みです。午後は別の日になります。※公式解答は約
1ヶ月位先です。そのため、2chでの答え合わせ
大会や専門学校の解答速報などをみんな、見に行き
ます。ボーダーライン上にいる人にとっては合格発
表までの2ヶ月間はモヤモヤした日々が続きます。

 

スペシャリストも、そうなので練習みたいなもんで
すかね。


午前問題について
80問の150分と、かなり長丁場です。かつ、問
題の難易度もさすがに高く、過去問からの出題比率
も約5割程度と。難しい試験になっています。

 

新傾向の問題は主にスペシャリストからの流用だっ
たりしますが、なにせスペシャリストは数多いので
対策はかなり難しいです。

 

全範囲において深い知識の理解が必要になります。
「午前でよく落ちる試験」であるといえます。

午後問題について

11問中5問の選択となっています(平成27年度
から)ですが、基本でも書きましたが基本以上にジ
ャンルによって難易度に上下があり。何を選択した
かによって、有利不利があります。

いかに、その問題の難易度を判断し、何を選び何を
捨てるかで合格が決まりますが、150分はそれを
判断するのにはあまりにも短く。結局のところ、オ
ールラウンダーであることが勝利への最短距離であ
ったりします。

対策・勉強法など

これまでのものと共通しますが、
・山を張る戦略ではなく、幅広く勉強すること。

・午前はどの過去問も正答率90%以上を目指す。

・午後は記述式です。「書く」練習が必要になりま
 す。正確に知識を速く書き出す訓練を!

・午後の対策は時間がかかる。午前が理解できてい
 ないと午後は解けない。午後の苦戦を意識してい
 る人は午前の勉強で基礎知識をしっかり習得する。

・午後問題の過去問はニガテだからと言って逃げな
 い。同じ問題が出てきたら(そんなわけないけど)
 できるレベルにしましょう。

・余裕があれば、スペシャリストの午前問題をやる
 こと。IPA発行の関連文献を読んでおきましょ
 う。

情報セキュリティマネジメント試験(レベル2)


電子書籍「ネスペちゃん29」発売になりました。よ
ろしくおねがいします。ぐっと、良くなってますよ!
※28を買った方は更新してくださいね。

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今回はセキュリティ担当者としての基礎資格。情報セ
キュリティマネジメント試験です~!くるくる~!

平成28年度から新設された資格です。


スペシャリストに情報処理安全確保支援士(登録セス
ペ)があり、それとの比較がよくされますが。

セキュリティが改善・維持され続ける環境に参加する
力が求められる、支援士さんを補助する働きといった
らわかりやすいですかね?

基本データ

情報セキュリティマネジメント試験(レベル2)

実施時期
 春( 4月第3日曜日)
 秋(10月第3日曜日)


試験時間
 午前 多岐選択式 50問(90分)
 午後 多岐選択式 3問解答(90分)


合格基準と配点
午前 全体の60%以上の得点
午後 全体の60%以上の得点


合格率
約70%程度 
※発表は試験から約1ヶ月後。

分析

試験について
基本情報同様。試験問題冊子・解答例は当日公式で
発表になります。試験終了したその日に答え合わせ
ができる、ので落ち込むのも喜ぶのもはやくてよろ
しい(笑

午前問題について
「合格率が高い」ことと、「基本情報と同じレベル
2」であること。また「基本情報と違い選択問題が
なく範囲が狭い?」などと考え。

よく「ひょっとして簡単じゃないの?」と考え、罠
にハマる方が多いです。


※合格率が高いのはたぶん、2回しかやってないか
 らです!


午前問題のレベルは応用情報技術者の「ネットワー
ク・セキュリティ」と同等と考えてOKです。もし
かするとスペシャリスト試験の問題も微妙に混ざる
程度かと思います。

ネットワークやセキュリティについて、充分な基礎
知識と深い理解が求められる試験です。


午後問題について
まだ2回しか実施されていないので、傾向をつかむ
のはなかなか難しいのですが。

選択問題ではなく、全て必須となっていますので、
ネットワーク・セキュリティで苦手な分野があると
不合格につながってしまいます。


ある意味、スペシャリスト的な発想で。この分野だ
けは絶対という専門知識が必要になります。


基本情報よりこっち?
何を理由に受検するかによると思います。セキュリ
ティ関連の企業に就職したり、業務に携わるのであ
ればこちらですが。

一般的なSEや幅広い意味でのIT業界では基本情
報をオススメします。


絶対にダメなパターンとしては「簡単そう」なんて
いう選び方です。


これは個人的な意見で一概にいえないのですが、こ
の資格はレベルとしては「2.5」と表記するべき
かもしれません。勉強も基本情報に比べてやりにく
いといえば、そうです。

f:id:koharuwest:20170916231204p:plain

対策・勉強法など

基本情報とも共通しますが、
・山を張る戦略ではなく、幅広く勉強すること。

・午前はどの過去問も正答率90%以上を目指す。

・午後の対策は時間がかかる。午前が理解できてい
 ないと午後は解けない。午後の苦戦を意識してい
 る人は午前の勉強で基礎知識をしっかり習得する。

・余裕があれば、応用情報技術者・情報セキュリテ
 ィスペシャリストの問題をやること。IPA発行
 「セキュリティの十大脅威」など関連文献を読ん
 でおきましょう。