既にお餅が懐かしいです!ひらけ!鏡もち!
基本情報処理技術者試験の令和元年問題を解いていき
ます。問題の解き方や考え方をなるべくわかりやすく、
解説してみる連載です。
※問題の引用についてはIPAのルールに則っております。
問53
ソフトウェア開発の見積方法の一つであるファンクショ
ンポイント法の説明として、適切なものはどれか。
ア 開発規模が分かっていることを前提として、工数と
工期を見積もる方法である。ビジネス分野に限らず、
全分野に適用可能である。
イ 過去に経験した類似のソフトウェアについてのデー
タを基にして、ソフトウェアの相違点を調べ、同じ
部分については過去のデータを使い、異なった部分
は経験に基づいて、規模と工数を見積もる方法であ
る。
ウ ソフトウェアの機能を入出力データ数やファイル数
などによって定量的に計測し、複雑さよる調整を行
って、ソフトウェア規模を見積もる方法である。
エ 単位作業項目に適用する作業量の基準値を決めてお
き、作業項目を単位作業項目まで分解し、基準値を
適用して算出した作業量の積算で全体の作業量を見
積もる方法である。
問54
10人のメンバで構成されているプロジェクトチームに
メンバ2人を増員する。次の条件でメンバ同士が打合せ
を行う場合、打合せの回数は何回増えるか。
条件
・打合せは1対1で行う。
・各メンバが、他の全てのメンバと1回ずつ打合せを行
う。
ア 12
イ 21
ウ 22
エ 42
問55
サービスマネジメントシステムにPDCA方法論を適用
するとき、Actに該当するものはどれか。
ア サービスの設計、移行、提供及び改善のためにサー
ビスマネジメントシステムを導入し、運用する。
イ サービスマネジメントシステム及びサービスのパフ
ォーマンスを継続的に改善するための処置を実施す
る。
ウ サービスマネジメントシステムを確立し、文書化し、
合意する。
エ 方針、目的、計画及びサービスの要求事項について、
サービスマネジメントシステム及びサービスを監視、
測定及びレビューし、それらの結果を報告する。
問56
システムの移行計画に関する記述のうち、適切なものは
どれか。
ア 移行計画書には、移行作業が失敗した場合に旧シス
テムに戻す際の判断基準が必要である。
イ 移行するデータ量が多いほど、切替え直前に一括し
てデータの移行作業を実施すべきである。
ウ 新旧両システムで環境の一部を共有することによっ
て、移行の確認が容易になる。
エ 新旧両システムを並行運用することによって、移行
に必要な費用が低減できる。
(解答と解説)
問53
ファンクションポイント法といえば、画面数やコードの
行数です。
ア COCOMOといいます。
イ 類推見積もり法です
ウ これが正解です。
エ 基準値法です。
問54
10人の場合=45通り
12人の場合=66通り
イが正解です。
問55
Actは改善なのでイが正解。
問56
消去法です。
ア 移行計画書には、移行作業が失敗した場合に旧シス
テムに戻す際の判断基準が必要である。
正解はこれになります。
イ 移行するデータ量が多いほど、切替え直前に一括し
てデータの移行作業を実施すべきである。
分けて行うべきですよね。
ウ 新旧両システムで環境の一部を共有することによっ
て、移行の確認が容易になる。
確認が複雑になります。
エ 新旧両システムを並行運用することによって、移行
に必要な費用が低減できる。
いえいえ、増えます。