令和元年秋、と書こうとして。
令和元年春がないから、いいやとなった。
基本情報処理技術者試験の令和元年問題を解いていき
ます。問題の解き方や考え方をなるべくわかりやすく、
解説してみる連載です。
※問題の引用についてはIPAのルールに則っております。
問1
次の流れ図は、10進整数j(0<j<100)を8
桁の2進数に変換する処理を表している。2進数は下
位桁から順に、配列の要素NISHIN(1)からN
ISHIN(8)に格納される。流れ図のa及びbに
入る処理はどれか。ここで、j div 2はjを2
で割った商の整数部分を、j mod 2はjを2で
割った余りを表す。
問2
8ビットの値の全ビットを反転する操作はどれか。
ア 16進表記00のビット列と排他的論理和をとる。
イ 16進表記00のビット列と論理和をとる。
ウ 16進表記FFのビット列と排他的論理和をとる。
エ 16進表記FFのビット列と論理和をとる。
問3
ノードとノードの間のエッジの有無を、隣接行列を用
いて表す。ある無向グラフの隣接行列が次の場合、グ
ラフで表現したものはどれか。ここで、ノードを隣接
行列の行と列に対応させて、ノード間にエッジが存在
する場合は1で、エッジが存在しない場合は0で示す。
問4
(解答と解説)
問1
8進数に直すには
1 8で割ったあまりを求める(これが一桁)
2 8で割った商を求め、次に回す
これを繰り返していきますので、エが正解です。
問2
2ビットとかでやりましょう(笑
ア 排他的論理和
一致した場合、0を返すので
10
00 =
10 となって、何も起こりません。
イ 00論理和
一致した場合、1を返すので
10
00 =
11 となって、全部は反転しないです。
ウ FF排他的論理和
FFを11と読み替えます。
一致のみ0を返します。
10
11=
01 お!反転しましたね!
エ FF論理和
一致で1を返す
10
11
10 全然反転しません・・・
問3
ノード間のエッジを表から読み取ると。
a-b
b-c
b-d
cーd
c-e
e-f
の組み合わせが表現されていればOKですが。
ア いきなりbーcがないのでダメ
イ よさそうですが、cーdなく、d-eがあるのでダメ
ウ これが正解。
エ これもよさそうですが、d-eが余計です。
問4
数学の極限の問題(多分数学Ⅲ)です。
詳しくは数学の先生に聞いてくださいなんですが(涙
(表記の都合で簡略化します)
式を変形します
b a
t^2-t / t+1
b(t+1)
a(t^2-t)
tの値を増やすと
例えば10
11b
90a
例えば100
101b
9900a
という風に、分子に比して分母が限りなく大きくなる。
すなわち、0に限りなく近づくと解釈できるので。
正解はアになります。