試験に行く午前0のクリアをまずは頑張りましょうね!
ネットワークスペシャリストの平成30年秋 午前
2問題(全25問)を解いていきます。問題の解き
方や考え方をわかりやすく、解説してみる連載です。
問21
利用者認証情報を管理するサーバ1台と複数のアクセ
スポイントで構成された無線LAN環境を実現したい。
PCが無線LAN環境に接続するときの利用者認証と
アクセス制御に、IEEE 802.1XとRADI
USを利用する場合の標準的な方法はどれか。
ア PCにはIEEE 802.1Xのサプリカント
を実装し、かつ、RADIUSクライアントの機
能をもたせる。
イ アクセスポイントにはIEEE 802.1Xの
オーセンティケータを実装し、かつ、RADIU
Sクライアントの機能をもたせる。
ウ アクセスポイントにはIEEE 802.1Xの
サプリカントを実装し、かつ、RADIUSサー
バの機能をもたせる。
エ サーバにはIEEE 802.1Xのオーセンティ
ケータを実装し、かつ、RADIUSサーバの機
能をもたせる。
問22
ネットワークインタフェースカード(NIC)のチー
ミングの説明として、適切なものはどれか。
ア 処理能力を超えてフレームを受信する可能性があ
るとき、一時的に送信の中断を要求し、受信バッ
ファがあふれないようにする。
イ 接続相手のNICが対応している通信規格又は通
信モードの違いを自動的に認識し、最適な速度で
通信を行うようにする。
ウ ソフトウェアでNICをエミュレートし、1台の
コンピュータに搭載している物理NICの数以上
のネットワークインタフェースを使用できるよう
にする。
エ 一つのIPアドレスに複数のNICを割り当て、
負荷分散、帯域の有効活用、及び耐障害性の向上
を図る。
問23
1台のCPUの性能を1とするとき、そのCPUをn
台用いたマルチプロセッサの性能Pが、
で表されるとする。ここで、aはオーバヘッドを表す
定数である。例えば、a=0.1、n=4とすると、
p≒3なので、4台のCPUからなるマルチプロセッ
サの性能は約3倍になる。この式で表されるマルチプ
ロセッサの性能には上限があり、nを幾ら大きくして
もPはある値以上には大きくならない。a=0.1の
場合、Pの上限は幾らか。
ア 5
イ 10
ウ 15
エ 20
問24
全国に分散しているシステムを構成する機器の保守に
関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア 故障発生時に遠隔保守を実施することによって駆
付け時間が不要になり、MTBFは長くなる。
イ 故障発生時に行う機器の修理によって、MTBF
は長くなる。
ウ 保守センタを1か所集中から分散配置に変えて駆
付け時間を短縮することによって、MTTRは短
くなる。
エ 予防保守を実施することによって、MTTRは短
くなる。
問25
ソフトウェアのリファクタリングの説明はどれか。
ア 外部から見た振る舞いを変更せずに保守性の高い
プログラムに書き直す。
イ ソースコードから設計書を再作成する。
ウ ソフトウェア部品を組み合わせてシステムを開発
する。
エ プログラムの修正が他の部分に影響していないか
どうかをテストする。
(解答と解説)
問21
ア PCにはIEEE 802.1Xのサプリカント
を実装し、かつ、RADIUSクライアントの機
能をもたせる。
クライアントはアクセスポイントに。
イ アクセスポイントにはIEEE 802.1Xの
オーセンティケータを実装し、かつ、RADIU
Sクライアントの機能をもたせる。
正解です。
ウ アクセスポイントにはIEEE 802.1Xの
サプリカントを実装し、かつ、RADIUSサー
バの機能をもたせる。
サプリカントではなくオーセンティケータです。
エ サーバにはIEEE 802.1Xのオーセンティ
ケータを実装し、かつ、RADIUSサーバの機
能をもたせる。
オーセンティケータはアクセスポイントに。
問22
ア 処理能力を超えてフレームを受信する可能性があ
るとき、一時的に送信の中断を要求し、受信バッ
ファがあふれないようにする。
IEEE803.xですね。
イ 接続相手のNICが対応している通信規格又は通
信モードの違いを自動的に認識し、最適な速度で
通信を行うようにする。
オートネゴシエーションという。
ウ ソフトウェアでNICをエミュレートし、1台の
コンピュータに搭載している物理NICの数以上
のネットワークインタフェースを使用できるよう
にする。
仮想NICですね。
エ 一つのIPアドレスに複数のNICを割り当て、
負荷分散、帯域の有効活用、及び耐障害性の向上
を図る。
これが正解です。
問23
代入すると、
P=n/1+0.1n−0.1
P=n/0.9+0.1n
P=10n/9+n
10を入れると
P=100/19
20なら
P=200/29
なので、ウが正解。
問24
BFは故障間隔。予防保守をすると長くなります。
TRは修理時間。駆けつけやすかったりすると短いです。
ア 故障発生時に遠隔保守を実施することによって駆
付け時間が不要になり、MTBFは長くなる。
TRですな。
イ 故障発生時に行う機器の修理によって、MTBF
は長くなる。
TRですな。
ウ 保守センタを1か所集中から分散配置に変えて駆
付け時間を短縮することによって、MTTRは短
くなる。
これが正解。
エ 予防保守を実施することによって、MTTRは短
くなる。
BFですな。
問25
これはそのままアです。
お疲れ様です!