にしのクエスト2

情報処理技術者試験と資格学校講師の日常

20221224103753

まいにちネスペ 平成30年秋午前2問題解説 問21から問25

試験に行く午前0のクリアをまずは頑張りましょうね!

f:id:koharuwest:20191009221115p:plain

ネットワークスペシャリストの平成30年秋 午前
2問題(全25問)を解いていきます。問題の解き
方や考え方をわかりやすく、解説してみる連載です。

 

 

問21
利用者認証情報を管理するサーバ1台と複数のアクセ
スポイントで構成された無線LAN環境を実現したい。
PCが無線LAN環境に接続するときの利用者認証と
アクセス制御に、IEEE 802.1XとRADI
USを利用する場合の標準的な方法はどれか。

ア PCにはIEEE 802.1Xのサプリカント
  を実装し、かつ、RADIUSクライアントの機
  能をもたせる。
イ アクセスポイントにはIEEE 802.1Xの
  オーセンティケータを実装し、かつ、RADIU
  Sクライアントの機能をもたせる。
ウ アクセスポイントにはIEEE 802.1Xの
  サプリカントを実装し、かつ、RADIUSサー
  バの機能をもたせる。
エ サーバにはIEEE 802.1Xのオーセンティ
  ケータを実装し、かつ、RADIUSサーバの機
  能をもたせる。


問22
ネットワークインタフェースカード(NIC)のチー
ミングの説明として、適切なものはどれか。

ア 処理能力を超えてフレームを受信する可能性があ
  るとき、一時的に送信の中断を要求し、受信バッ
  ファがあふれないようにする。
イ 接続相手のNICが対応している通信規格又は通
  信モードの違いを自動的に認識し、最適な速度で
  通信を行うようにする。
ウ ソフトウェアでNICをエミュレートし、1台の
  コンピュータに搭載している物理NICの数以上
  のネットワークインタフェースを使用できるよう
  にする。
エ 一つのIPアドレスに複数のNICを割り当て、
  負荷分散、帯域の有効活用、及び耐障害性の向上
  を図る。


問23
1台のCPUの性能を1とするとき、そのCPUをn
台用いたマルチプロセッサの性能Pが、

f:id:koharuwest:20191013230050p:plain

で表されるとする。ここで、aはオーバヘッドを表す
定数である。例えば、a=0.1、n=4とすると、
p≒3なので、4台のCPUからなるマルチプロセッ
サの性能は約3倍になる。この式で表されるマルチプ
ロセッサの性能には上限があり、nを幾ら大きくして
もPはある値以上には大きくならない。a=0.1の
場合、Pの上限は幾らか。

ア 5
イ 10
ウ 15
エ 20


問24
全国に分散しているシステムを構成する機器の保守に
関する記述のうち、適切なものはどれか。

ア 故障発生時に遠隔保守を実施することによって駆
  付け時間が不要になり、MTBFは長くなる。
イ 故障発生時に行う機器の修理によって、MTBF
  は長くなる。
ウ 保守センタを1か所集中から分散配置に変えて駆
  付け時間を短縮することによって、MTTRは短
  くなる。
エ 予防保守を実施することによって、MTTRは短
  くなる。


問25
ソフトウェアのリファクタリングの説明はどれか。

ア 外部から見た振る舞いを変更せずに保守性の高い
  プログラムに書き直す。
イ ソースコードから設計書を再作成する。
ウ ソフトウェア部品を組み合わせてシステムを開発
  する。
エ プログラムの修正が他の部分に影響していないか
  どうかをテストする。

 

(解答と解説)

問21

ア PCにはIEEE 802.1Xのサプリカント
  を実装し、かつ、RADIUSクライアントの機
  能をもたせる。
クライアントはアクセスポイントに。

イ アクセスポイントにはIEEE 802.1Xの
  オーセンティケータを実装し、かつ、RADIU
  Sクライアントの機能をもたせる。
正解です。

ウ アクセスポイントにはIEEE 802.1Xの
  サプリカントを実装し、かつ、RADIUSサー
  バの機能をもたせる。
サプリカントではなくオーセンティケータです。

エ サーバにはIEEE 802.1Xのオーセンティ
  ケータを実装し、かつ、RADIUSサーバの機
  能をもたせる。
オーセンティケータはアクセスポイントに。


問22

ア 処理能力を超えてフレームを受信する可能性があ
  るとき、一時的に送信の中断を要求し、受信バッ
  ファがあふれないようにする。
IEEE803.xですね。

イ 接続相手のNICが対応している通信規格又は通
  信モードの違いを自動的に認識し、最適な速度で
  通信を行うようにする。
オートネゴシエーションという。

ウ ソフトウェアでNICをエミュレートし、1台の
  コンピュータに搭載している物理NICの数以上
  のネットワークインタフェースを使用できるよう
  にする。
仮想NICですね。

エ 一つのIPアドレスに複数のNICを割り当て、
  負荷分散、帯域の有効活用、及び耐障害性の向上
  を図る。
これが正解です。


問23
代入すると、
P=n/1+0.1n−0.1
P=n/0.9+0.1n
P=10n/9+n

10を入れると
 P=100/19
20なら
P=200/29


なので、ウが正解。


問24
BFは故障間隔。予防保守をすると長くなります。
TRは修理時間。駆けつけやすかったりすると短いです。

ア 故障発生時に遠隔保守を実施することによって駆
  付け時間が不要になり、MTBFは長くなる。
TRですな。

イ 故障発生時に行う機器の修理によって、MTBF
  は長くなる。
TRですな。

ウ 保守センタを1か所集中から分散配置に変えて駆
  付け時間を短縮することによって、MTTRは短
  くなる。
これが正解。

エ 予防保守を実施することによって、MTTRは短
  くなる。
BFですな。


問25
これはそのままアです。

お疲れ様です!