にしのクエスト2

情報処理技術者試験と資格学校講師の日常

20240615101703

まいにち基本 平成31年春午後問題解説 問6 その2

プロジェクトマネジメントPMの問題!続きだよ!

f:id:koharuwest:20190904175403p:plain


午後の問題を少しずつ解説していく連載です。
・赤字は「私ならここに線を引くなぁ」という場所。
・青字は私が考えたことや注釈などです。
皆さんも一緒に問題を読みながら、解答の方法をトレ
ースしてみていただけたら、幸いです。

問6 

社内システムの仕様変更の扱いに関する次の記述を読
んで、設問1、2に答えよ。


設問2
次の記述中の に入れる適切な答えを、解答群の中か
ら選べ。

 刷新プロジェクトのスケジュールを、図1に示す。
ここで、1か月は4週とする。

f:id:koharuwest:20190923100912p:plain
 スケジュールのとおりに開発が進んでいたところ、
刷新プロジェクトの開始後13週目において、機能L
に対する仕様変更依頼票が起票され、すぐに担当PM
は受領した。刷新プロジェクトでは、機能Lを開発チ
ーム1が、機能Mを開発チーム2が、機能Nを開発チ
ーム3が担当している。現在の工程では、変更内容に
対する影響調査の依頼先は、Q社のルールにのっとり、
( c )となる。

設計の段階だけど、担当チームはどこかな?

〔影響調査結果の概要〕
 影響調査の結果、開発チーム1が担当している機能
L(当初計画の開発規模は、400kステップ)だけ
に影響があることが分かった。機能Lに関する生産性
及び当初計画の工数を、表1に示す。

f:id:koharuwest:20190923101003p:plain

 仕様変更を行っても、開発を進めている機能Lのプ
ログラムを変更する必要はなく、機能Lの当初計画の
開発規模の10%の追加開発が必要と分かった。また、
仕様変更分における工程ごとの生産性は、当初計画と
同じである。仕様変更に関わる、設計工程から結合試
験工程までは、当初計画分と切り離して実施可能であ
り、この期間に必要な追加の工数は( d )人月と
なる。
 開発チーム1では、仕様変更分の総合試験の実施に
関して、次の二つの計画を検討した。

計画1
仕様変更分の総合試験は、当初計画分の総合試験の開
始時点から実施する。

計画2
仕様変更分の総合試験は、当初計画分の総合試験の5
週目開始時点から実施する。


 仕様変更に関わる、設計工程から結合試験工程まで
の期間は、刷新プロジェクトの開始後17週目開始
ら、計画1又は計画2の総合試験工程の開始前まで
する。総合試験工程は、図1のスケジュールで示した
当初計画どおりに完了させる。ここで、仕様変更分の
開発に必要な追加の要員数は、設計工程から結合試験
工程までの期間の各週で同一とする。また、追加の要
員は、全ての工程を担当できるスキルを備えているも
のとする。


 計画1の場合は刷新プロジェクトの開始後( e )
週目終了までに、計画2の場合は刷新プロジェクトの
開始後36週目終了までに、結合試験工程を完了させ
る必要がある。仕様変更に関わる、設計工程から結合
試験工程までの期間の各週に必要な追加の要員は、計
画1の場合は少なくとも( f )人、計画2の場合
は少なくとも( g )人である。追加可能な要員が
各週とも最多4人である場合、( h )。

 前記の影響調査結果も踏まえて変更管理会議を開催
し、仕様変更依頼を採用することになった。

f:id:koharuwest:20190923101056p:plain

f:id:koharuwest:20190923101127p:plain

 設問2

c 担当チームが決められているわけではないから、キ

d 今までそうでしたが、空欄の前までのお話で解答は導けます
  総合試験を除く190人月の10%=19なのでア

e 表1を見ると、33周目までに結合試験を終えてなければな
  らないので。ウとなります。

f 開始後17週目開始から32週目までに終わらせるんだけど、
  この16週間(4ヶ月)で19人月の作業を行うので
 19/4=4.75 オが正解。

g 今度は20週(5ヶ月)になるので
      19/5=3.8 エが正解。

h 最大が4人なので、2しか実行できません。イ。

 



(次回に続く!)