断定的な言い方はハズレの法則。
ITパスポート試験の平成31年春問題を解いてい
きます。問題の解き方や考え方をわかりやすく、解
説してみる連載です。
毎日、一緒に少しずつやってみませんか?
問29
公開することが不適切なWebサイトa〜cのうち、
不正アクセス禁止法の規制対象に該当するものだけ
を全て挙げたものはどれか。
aスマートフォンからメールアドレスを不正に詐取す
るウイルスに感染させるWebサイト
b他の公開されているWebサイトと誤認させ、本物
のWebサイトで利用するIDとパスワードの入力
を求めるWebサイト
c本人の同意を得ることなく、病歴や身体障害の有無
などの個人の健康に関する情報を一般に公開するW
ebサイト
ア a、b、c
イ b
ウ b、c
エ c
問30
自社の情報システムを、自社が管理する設備内に導
入して運用する形態を表す用語はどれか。
ア アウトソーシング
イ オンプレミス
ウ クラウドコンピューティング
エ グリッドコンピューティング
問31
EA(Enterprise Architecture)で用いられる、現状と
あるべき姿を比較して課題を明確にする分析手法は
どれか。
ア ギャップ分析
イ コアコンピタンス分析
ウ バリューチェーン分析
エ パレート分析
問32
ソフトウェアの開発において基本設計からシステム
テストまでを一括で委託するとき、請負契約の締結
に関する留意事項のうち、適切なものはどれか。
ア 請負業務着手後は、仕様変更による工数の増加
が起こりやすいので、詳細設計が完了するまで
契約の締結を待たなければならない。
イ 開発したプログラムの著作権は、特段の定めが
ない限り委託者側に帰属するので、受託者の著
作権を認める場合、その旨を契約で決めておか
なければならない。
ウ 受託者は原則として再委託することができるの
で、委託者が再委託を制限するためには、契約
で再委託の条件を決めておかなければならない。
エ ソフトウェア開発委託費は開発規模によって変
動するので、契約書では定めず、開発完了時に
委託者と受託者双方で協議して取り決めなけれ
ばならない。
(解答と解説)
問29
不正アクセス禁止法は
・IDとパスワードの無断利用
・誰かにIDやパスワードを知らせる行為
・ネットワークの妨害行為
これらを禁止するものなので、イが正解に
なります。
問30
まさしくイが正解になります。消去法でどうぞ。
問31
比較なので、ギャップですね。アです。
問32
基本的に、断定的な言い方はハズレの可能性が
高いです。が、今回は全部ですね。
ア 詳細設計が完了するまで契約の締結を待たなけ
ればならない。・・・いやいや
イ 受託側に著作権があります。
ウ 正解です。
エ ソフトウェア開発委託費は開発規模によって変
動するので、契約書では定めず・・・いやいや。