社会復帰できるか自信がなくなってきた(笑
基本情報の平成30年秋問題を解いていきます。
問題の解き方や考え方をわかりやすく、解説してみ
る連載です。
問13
Webシステムにおいて、Webサーバとアプリケ
ーション(AP)サーバを異なる物理サーバに配置
する場合のメリットとして、適切なものはどれか。
ア Webサーバにクライアントの実行環境が実装
されているので、リクエストのたびにクライア
ントとAPサーバの間で画面データをやり取り
する必要がなく、データ通信量が少なくて済む。
イ Webブラウザの文字コード体系とAPサーバ
の文字コード体系の違いをWebサーバが吸収
するので、文字化けが発生しない。
ウ データへのアクセスを伴う業務ロジックは、W
ebサーバのプログラムに配置されているので、
業務ロジックの変更に伴って、APサーバのプ
ログラムを変更する必要がない。
エ 負荷が軽い静的コンテンツへのリクエストはW
ebサーバで処理し、負荷が重い動的コンテン
ツへのリクエストはAPサーバで処理するよう
に、クライアントからのリクエストの種類に応
じて処理を分担できる。
問14
稼働状況が継続的に監視されているシステムがある。
稼働して数年後に新規業務をシステムに適用する場
合に実施する、キャパシティプランニングの作業項
目の順序として、適切なものはどれか。
〔キャパシティプランニングの作業項目〕
①システム構成の案について、適正なものかどうか
を評価し、必要があれば見直しを行う。
②システム特性に合わせて、サーバの台数、並列分
散処理の実施の有無など、必要なシステム構成の
案を検討する。
③システムの稼働状況から、ハードウェアの性能情
報やシステム固有の環境を把握する。
④利用者などに新規業務をヒアリングし、想定され
る処理件数や処理に要する時間といったシステム
に求められる要件を把握する。
ア ③、②、④、①
イ ③、④、②、①
ウ ④、②、①、③
エ ④、③、①、②
問15
東京と福岡を結ぶ実線の回線がある。東京と福岡の
間の信頼性を向上させるために、大阪を経由する破
線の迂回回線を追加した。迂回回線追加後における、
東京と福岡の間の稼働率は幾らか。ここで、回線の
稼働率は、東京と福岡、東京と大阪、大阪と福岡の
全てが0.9とする。
ア 0.729
イ 0.810
ウ 0.981
エ 0.999
問16
三つのタスクの優先度と、各タスクを単独で実行し
た場合のCPUと入出力装置(I/O)の動作順序
と処理時間は、表のとおりである。優先度方式のタ
スクスケジューリングを行うOSの下で、三つのタ
スクが同時に実行可能状態になってから、全てのタ
スクの実行が終了するまでの、CPUの遊休時間は
何ミリ秒か。ここで、CPUは1個であり、1CP
Uは1コアで構成され、I/Oは競合せず、OSの
オーバヘッドは考慮しないものとする。また、表の
( )内の数字は処理時間を示すものとする。
ア 2
イ 3
ウ 4
エ 5
(解答と解説)
問13
ア Webサーバにクライアントの実行環境が実装
されているので、リクエストのたびにクライア
ントとAPサーバの間で画面データをやり取り
する必要がなく、データ通信量が少なくて済む。
分けない方が通信量は少なくなります。
イ Webブラウザの文字コード体系とAPサーバ
の文字コード体系の違いをWebサーバが吸収
するので、文字化けが発生しない。
文字コードで分けてるわけではないです。
ウ データへのアクセスを伴う業務ロジックは、W
ebサーバのプログラムに配置されているので、
業務ロジックの変更に伴って、APサーバのプ
ログラムを変更する必要がない。
業務が変われば、やっぱりAPのプログラムも変更
する必要があります。
エ 負荷が軽い静的コンテンツへのリクエストはW
ebサーバで処理し、負荷が重い動的コンテン
ツへのリクエストはAPサーバで処理するよう
に、クライアントからのリクエストの種類に応
じて処理を分担できる。
サーバを分ける意味は、このように業務を分けるこ
とで負荷を分散させることにあります。正解です。
問14
キャパシティプランニングでは、
現状の把握、未来の予想、システム案、更新案
といきますので、正解はイです。
問15
福岡 大阪 東京ルートは直列なので
0.9*0.9=0.81
それと並列になるので、
1ー(1−0.9)*(1−0.81)
1ー0.1*0.19
1ー0.019
=0.981
なので、正解はウになります。
問16
図に書きます。IOは競合しないので。
CPU 高高高中中低XX高高X中中低
IO1 高高高高高
IO2 中中中中中中
IO3 低低低低低
CPUのお休み時間はXの3箇所だけ。
正解はイになります。