にしのクエスト2

情報処理技術者試験と資格学校講師の日常

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システム監査技術者試験(レベル4)

システムを外部から経営者の視点に立って監査する
能力と被監査部門に対する適切な助言と指導を行う
監査人としての技能をはかる試験です。


通称、シス監。試験自体の難易度が高いわけではな
いのですが。情報処理技術者を外部から、という視
点が必要なのと。経営や法律などの知識。システム
に関する知識。保守に関する知識など合格に必要な
バックグラウンドが広く、最難関資格の一つとされ
ています。ITストラテジストがボスなら、裏ボス
です。勝手にレベルをつけるならば。レベル6とか
いくんじゃないですかね。


合格すると一目置かれるどころか省庁などへの任用
など高い評価を受けます。IPA試験の中でもトッ
プオブザワールド。誰もがあこがれる資格です。

基本データ

実施時期
 春試験のみ(4月第3週実施)


試験時間 
 午前1 多岐選択式 30問(50分)
 午前2 多岐選択式 25問(40分)
 午後1 記述式 3問 2問解答(90分)
 午後2 論述式 2問 1問解答(120分) 
 ※午前1は免除あり


免除の条件
・応用情報、他のスペシャリスト合格者
 (合格証書の番号が必要)
・他のスペシャリスト午前1合格者
 (午前1通過者番号が必要)
・情報処理安全確保支援士試験合格者
 (合格証書の番号が必要)
 については、以降2年間午前1が免除されます。


合格基準と配点
午前12 全体の60%以上の得点
午後1  全体の60%以上の得点
午後2  論述問題について判定「A」
※午前午後ⅠⅡそれぞれに合格しないと、以降の採
 点はされません。


合格率
約14%程度 
※発表は試験から約2ヶ月後。

分析

試験について
午前・午後の試験問題冊子は当日公式で発表になり
ます。ですが、解答例は午前1と2のみです。

午後の解答例は別の日になります。
※約1ヶ月先です。

午前問題について
午前1は高度試験共通です。応用情報から来る人は
免除になっていることも多いと思います。内容は応
用情報の午前問題レベルが同じものです。


午前2になると、ようやく分野別の問題になります。
過去問からの出題率が約5割程度ありますので。過
去問をしっかり勉強しましょう。


午後問題について
午後1では長文3題から2問を選択します。記号選
択もあれば、記述する部分もあります。ここは他の
スペシャリストと同じです。

午後2は
論述式となります。自分の業務経験などを元に問わ
れた点について論述していきます。いきあたりばっ
たりではなく構成をしっかりと考え、記述する必要
があります。

対策・勉強法

知らん!と叫びたいです(笑 一般的に塾や通信教
育が望ましいとされています。また、お近くに合格
者がいれば指導していただいたら、よろしいかと思
います。合格レベルに達するまでかなり勉強の時間
がかかる試験です。

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