まいにち、あいぱすの平成29年春の問題を解いてい
きます。
問題の解き方や考え方をわかりやすく、解説してみる
連載です。
問37
システム開発の見積方法として、類推法、積算法、フ
ァンクションポイント法などがある。ファンクション
ポイント法の説明として、適切なものはどれか。
ア WBSによって洗い出した作業項目ごとに見積も
った工数を基に、システム全体の工数を見積もる
方法
イ システムで処理される入力画面や出力帳票、使用
ファイル数などを基に、機能の数を測ることでシ
ステムの規模を見積もる方法
ウ システムのプログラムステップを見積もった後、
1人月の標準開発ステップから全体の開発工数を
見積もる方法
エ 従来開発した類似システムをベースに相違点を洗
い出して、システム開発工数を見積もる方法
問38
ソフトウェア開発プロジェクトにおけるプログラムの
品質の指標として、適切なものはどれか。
ア 計画時の予算
イ 投資対効果
ウ 納期
エ バグ摘出数
問39
ソフトウェアの開発に当たり、必要となる作業を階
層構造としてブレークダウンする手法はどれか
ア CMM
イ ITIL
ウ PERT
エ WBS
問40
ソフトウェア保守で行う作業はどれか
ア ソフトウェア受入れテストの結果、発注者が開
発者に依頼するプログラム修正
イ プログラムの単体テストで発見した機能不足を
補うための、追加コードの作成
ウ プログラムの単体テストで発見したバグの修正
エ 本番業務で発生したシステム障害に対応するた
めのプログラム修正
(解答と解説)
問37
ファンクションポイント法では画面数や帳票数に重
みをつけて、開発工数を見積もります。
よって、正解は「イ」です。
ちなみにアはWBS、ウはプログラムステップ、エ
は類推見積法です。
問38
あくまで「プログラムの品質の指標」になるので、
予算や投資や納期は関係ありません。
正解は「エ」です。
問39
作業を細かくする(スコープ)を行ったあと、それ
らを階層化して表現するのをWBSといいます。
正解は「エ」です。
問40
保守は本番環境で行うものです。また、保守は現状
維持のイメージでしょうが、実は機能改善も含まれ
ます。よって、正解は「エ」となります。
次回もよろしくお願いします!