まいにち、平成29年秋の問題を解いていきます。
問題の解き方や考え方をわかりやすく、解説してみる
連載です。
問53
システム開発プロジェクトにおいて、次のような決定
を行うプロジェクトマネジメントの活動として、最も
適切なものはどれか。
スケジュールを短縮するために、投入可能な要員数、
要員投入に必要な費用、短縮できる回数などを組み合
わせた案を比較検討し、スケジュールの短縮が達成で
きる案の中から、投入する要員数と全体の費用が最小
になる案を選択した。
ア プロジェクトコストマネジメント
イ プロジェクト人的資源マネジメント
ウ プロジェクトタイムマネジメント
エ プロジェクト統合マネジメント
問54
内部統制を機能させるための方策として、適切なもの
はどれか。
ア 業務範囲や役割分担を示す職務記述書を作成しな
い。
イ 後任者への引継ぎ書を作成しない。
ウ 購買と支払の業務を同一人に担当させない。
エ システム開発と運用の担当を分離しない。
問55
システム開発のプロセスには、システム要件定義、シ
ステム方式設計、システム結合テスト、ソフトウェア
受入れなどがある。システム要件定義で実施する作業
はどれか。
ア 開発の委託者が実際の運用と同様の条件でソフト
ウェアを使用し、正常に稼働することを確認する。
イ システムテストの計画を作成し、テスト環境の準
備を行う。
ウ システムに要求される機能、性能を明確にする。
エ プログラム作成と、評価基準に従いテスト結果の
レビューを行う。
問56
PC内のファイルを暗号化して使用不能にし、復号す
るためのキーと引換えに金品を要求するソフトウェア
を何と呼ぶか。
ア キーロガー
イ ランサムウェア
ウ ルートキット
エ ワーム
(解答と解説)
問53
スケジュールを短縮するために(タイム)
投入可能な要員数(人的資源)
要員投入に必要な費用(コスト)
これらを
組み合わせた案を比較検討(統合)
しているので、正解は「エ」になります。
プロジェクトマネジメントではこのように様々な視点
を統合したものの考え方を要求されます。
問54
内部統制とは悪いことをしないようにするための組織
づくりです。職務分掌ともいいますが。
設問の中では「ウ」が適切です。
問55
システム要件定義はどれか?という問題ですが。
ア 開発の委託者が実際の運用と同様の条件でソフト
ウェアを使用し、正常に稼働することを確認する。
受入です。
イ システムテストの計画を作成し、テスト環境の準
備を行う。
結合テストです。
エ プログラム作成と、評価基準に従いテスト結果の
レビューを行う。
プログラミングですね。
ウ システムに要求される機能、性能を明確にする。
これが正解になります。「ウ」です。
問56
ア キーロガー
キーボードで何を打ったのか記録するソフトです。
ウ ルートキット
攻撃者が自分が侵入したことを悟られないよう偽装す
るツール群です。
エ ワーム
自己複製を繰り返すコンピュータウイルスです。
ということで、正解は「イ」です。
次回はテクノロジ編になります!