どどどどっどーらえもん!
まいにち、平成29年秋の問題を解いていきます。
問題の解き方や考え方をわかりやすく、解説してみる
連載です。
問45
あるシステム開発において、プログラム作成から結合
テストまでを外部のベンダに委託することにした。
ベンダに対して、毎週の定例会議で、進捗と品質の状
況、及びそれらに影響する問題があれば、その対策内
容を全て報告することを条件として契約した。ベンダ
が契約条件に従っていることを確認するための活動と
して、適切なものはどれか
ア ベンダ側の作業で進捗と品質に影響する問題が発
生し、対策が完了していないものについては、定
例会議での報告を求めて内容を確認する。
イ ベンダ側の作業で発生した進捗と品質に影響する
問題とその対策内容は、納品時の報告で確認する。
ウ ベンダ側の作業について、進捗と品質の状況及び
発生した問題の全ての対策内容を、定例会議の報
告で確認する。
エ ベンダ側の作業について、進捗と品質の状況をプ
ログラム作成などの各工程の完了時に報告を求め、
その作業結果を確認する。
問46
プロジェクトの成果物の作成作業を階層的に分解した
ものはどれか
ア EVM
イ RFP
ウ SLA
エ WBS
問47
ITサービスマネジメントにおける問題管理の事例は
どれか。
ア 障害再発防止に向けて、アプリケーションの不具
合箇所を突き止めた。
イ ネットワーク障害によって電子メールが送信でき
なかったので、電話で内容を伝えた。
ウ プリンタのトナーが切れたので、トナーの交換を
行った。
エ 利用者からの依頼を受けて、パスワードの初期化
を行った。
問48
システム開発プロジェクトにおいて、プロジェクトマ
ネージャはプロジェクトメンバに対して、適切なコミ
ュニケーションを取る必要がある。プロジェクトメン
バとのコミュニケーションに関して考慮すべき事項と
して、適切なものはどれか。
ア 機密性を重視する場合はプロジェクトメンバを限
定した会議を開催する、効率性を重視する場合は
電子メールの同報機能を利用するなど、コミュニ
ケーションする情報に応じて方法を選択すべきで
ある。
イ 緊急性や機密性よりも効率性を重視し、常に電子
メールや電子掲示板などのコミュニケーション方
法を使用すべきである。
ウ 公平性を維持するために、プロジェクト外部のス
テークホルダとプロジェクトメンバに対して常に
同じ方法、同じ資料を用いてコミュニケーション
を取る必要がある。
エ プロジェクトメンバに情報を発信する場合は、情
報を受け取る義務がプロジェクトメンバにあるの
で、情報を受け取ったことを確認する必要はない。
(解答と解説)
問45
「毎週の定例会議で、進捗と品質の状況、及びそれら
に影響する問題があれば、その対策内容を全て報告
することを条件」なので、
ア 対策が完了していないものについては がダメ。
イ 納品時の報告 がダメ。
ウ これが正解です。
エ 各工程の完了時に がダメ。
問46
ア EVM なんでもお金に換算すること。
イ RFP 提案依頼書
ウ SLA サービスレベル合意書
エ WBS これが正解!
問47
問題管理とは、問題の根本原因を突き止めて解決する
ことです。
ア 障害再発防止に向けて、アプリケーションの不具
合箇所を突き止めた。
「突き止めて」がキーワードに見えます。
正解は「ア」です。
問48
プロジェクトメンバとのコミュニケーションに関して
考慮すべき事項。マネージャは大変だ。
ア 機密性を重視する場合はプロジェクトメンバを限
定した会議を開催する、効率性を重視する場合は
電子メールの同報機能を利用するなど、コミュニ
ケーションする情報に応じて方法を選択すべきで
ある。
イ 緊急性や機密性よりも効率性を重視し、常に電子
メールや電子掲示板などのコミュニケーション方
法を使用すべきである。
こういう「常に」はダメな選択肢です。
ウ 公平性を維持するために、プロジェクト外部のス
テークホルダとプロジェクトメンバに対して常に
同じ方法、同じ資料を用いてコミュニケーション
を取る必要がある。
外部には聞こえちゃまずいこともあるでしょう?
エ プロジェクトメンバに情報を発信する場合は、情
報を受け取る義務がプロジェクトメンバにあるの
で、情報を受け取ったことを確認する必要はない。
確認しませんか?
ということで、まともそうなのが正解です。
「ア」が正解ですね。
次回もよろしくお願いします!