まいにち、平成29年秋の問題を解いていきます。
問題の解き方や考え方をわかりやすく、解説してみる
連載です。(1日2問ペースで行きます!)
問17
コンカレントエンジニアリングの説明として、適切な
ものはどれか。
ア 既存の製品を分解し、構造を解明することによっ
て、技術を獲得する手法
イ 仕事の流れや方法を根本的に見直すことによって、
望ましい業務の姿に変革する手法
ウ 条件を適切に設定することによって、なるべく少
ない回数で効率的に実験を実施する手法
エ 製品の企画、設計、生産などの各工程をできるだ
け並行して進めることによって、全体の期間を短
縮する手法
問18
技術開発の推進において、進捗を評価したり、関連技
術との整合性をチェックしたりする際に、例示したよ
うな図が用いられる。このような、研究開発への取組
みによる要素技術や、求められる機能などの進展の道
筋を時間軸上に記載した図を何というか。
ア 管理図
イ 特性要因図
ウ パレート図
エ ロードマップ
問19
ソフトウェアライフサイクルの主プロセスを、企画、
要件定義、開発、運用、保守に分けたとき、要件定義
プロセスで実施する作業として、適切なものはどれか。
ア 開発されたシステムが決められた仕様に合ってお
り、実際の稼働環境で利用可能であることを確認
するためのテストを行う。
イ システム開発の外部委託の内容と条件を委託先に
提示し、具体的な実施内容と費用見積りを入手す
る。
ウ ソフトウェアの開発作業が実施できるように、シ
ステム内で使用する各種データの書式やデータベ
ースの構造を詳細に決定する。
エ どのようなシステムを構築するかを、機能、性能、
利用方法などの観点で、利用者側と開発者側で明
確にする。
問20
売上高営業利益率が最も高い会社はどれか。
A社 B社 C社 D社
売上高 100 200 100 400
売上原価 60 140 80 200
( )利益 40 60 20 200
販売管理費 10 10 20 160
( )利益 30 50 0 40
営業外損益 -20 10 20 -20
( )利益 10 60 20 20
注記 網掛けの部分は(※カッコの中は)、
表示していない。
ア A社
イ B社
ウ C社
エ D社
(解答と解説)
問17
消去法で行きましょう。
エンジニアリングなんで、開発かな?っていう思考で。
ア リバースエンジニアリングですね。
イ ビジネスプロセスリエンジニアリング
(BPR)です。
ウ これ、ちょっと難しいですね。実験計画法といい
ます。
エ これが正解になります。コンカレントとは「並行」
という意味です。
問18
よくCPUなんかの特集記事で見るあれです。
ア 管理限界など、3本の線をイメージします。違い
ますね。
イ 別名フィッシュボーン図といい、魚の骨のような
形をしています。違います。
ウ ABC分析で使用される、棒グラフと折れ線グラ
フのコンビのあれです。違いますね。
エ 聞いたことのない、長ったらしい説明には、聞い
たことのない用語が正解になる典型的な問題です。
よって、正解は「エ」となります。
問19
要件定義とはソフトウエアに必要な機能や条件を委託
者と受託者で確認する作業をいいます。
ア 開発されたシステムが決められた仕様に合ってお
り、実際の稼働環境で利用可能であることを確認
するためのテストを行う。
導入テストですね。運用プロセスです。
イ システム開発の外部委託の内容と条件を委託先に
提示し、具体的な実施内容と費用見積りを入手す
る。
RFIですね。導入プロセスです。
ウ ソフトウェアの開発作業が実施できるように、シ
ステム内で使用する各種データの書式やデータベ
ースの構造を詳細に決定する。
システム詳細設計でしょうか。開発プロセスです。
エ どのようなシステムを構築するかを、機能、性能、
利用方法などの観点で、利用者側と開発者側で明
確にする。
これが要件定義になります。正解は「エ」です。
問20
( )の中を埋めてみます
A社 B社 C社 D社
売上高 100 200 100 400
売上原価 60 140 80 200
売上総利益 40 60 20 200
販売管理費 10 10 20 160
営業利益 30 50 0 40
営業外損益 -20 10 20 -20
経常利益 10 60 20 20
売上高営業利益率は、売上利益の中に占める営業利益
の割合を求めるものです。よって、
営業利益 / 売上高 =
A社 30 100 0.3
B社 50 200 0.25
C社 0 100 0
D社 40 400 0.1
計算の結果、A社が一番高くなります。
よって答えは「ア」になります。
次回もよろしくお願いします!