にしのクエスト2

情報処理技術者試験と資格学校講師の日常

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情報処理安全確保支援士(レベル4)

ついに、スペシャリスト試験の紹介に入ります。

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スペシャリスト四天王。最初の一人。


情報処理安全確保支援士(登録セスペ、SC)
です。


合格すると先輩から、
「ふふふ、奴は四天王のなかでも最弱・・・」
などといわれます(笑

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応用情報が終わったら、これを受検する方が多
いですね!でも、応用情報とは比べ物にならな
いくらい難しいと思います。

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なお、この試験は平成29年度から情報セキュ
リティスペシャリストの名称を変更して実施さ
れています。


情報セキュリティが重要視される近年において、
セキュリティ人材の育成は我が国において大変
重要になっています。


ぜひ、合格して国の情報処理安全確保支援士を
名乗ってみてはいかがでしょうかっ!(登録が
必要ですが)

基本データ

情報処理安全確保支援士試験(レベル4)


実施時期
 春( 4月第3日曜日)
 秋(10月第3日曜日)


試験時間
 午前1 多岐選択式 30問(50分)
 午前2 多岐選択式 25問(40分)
 午後1 記述式 3問 2問解答(90分)
 午後2 記述式 2問 1問解答(120分) 

※午前1は免除あり


免除の条件:
・応用情報、他のスペシャリスト合格者
 (合格証書の番号が必要)
・応用情報、他のスペシャリスト午前1合格者
 (午前1通過者番号が必要)
については、以降2年間午前1が免除されます。

 
合格基準と配点
午前 全体の60%以上の得点
午後 全体の60%以上の得点


合格率
約14%程度 
※発表は試験から約2ヶ月後。

分析

試験について
午前・午後の試験問題冊子は当日公式で発表になり
ます。ですが、解答例は午前1と2のみです。

午後の解答例は別の日になります。※約1ヶ月先で
す。


そのため、2chでの答え合わせ大会や専門学校の
解答速報などをみんな、見に行きます。楽しいです。


ボーダーライン上にいる人にとっては合格発表まで
の2ヶ月間はモヤモヤした日々が続きます。


情報処理安全確保支援士については、下記で登録制
度についても触れていますので参考にしてください。


午前問題について
午前1は高度試験共通です。応用情報から来る人は
免除になっていることも多いと思います。内容は応
用情報の午前問題レベルが同じものです。

午前2になると、ようやく分野別の問題になります。
過去問からの出題率が約5割程度ありますので。過
去問をしっかり勉強することと、近年のセキュリテ
ィ関連の話題をしっかり抑えておきましょう。


午後問題について
午後1では長文3題から2問を選択します。選択に
よる難易度にそれほど差はでませんが、とにかく時
間がありません。すばやく、的確な回答を導き出す
必要があります。また、字以内書きなさいというパ
ターンが多く出てきます。自分の知識を表現する力
も求められてきます。

午後2も同様にボリュームあり、午後1の2問を合
体させたような問題で1問といった感じでしょうか。
こちらは、時間的にはやや余裕はあるのですが。長
文を理解し、正答を導いていくには集中力と持続力
が高いレベルで求められます。


登録制度について
この試験に合格し、登録を行ったもののみ情報処理
安全確保支援士を名乗ることが出来ます。登録を行
っていない者はあくまで「情報処理安全確保支援士
試験合格」としか書くことができません。

とはいえ、登録は非常に手続きが面倒ですし。登録
の維持には4年で約13万円ほどかかります。


合格はしたけれど、登録はしない。とか、企業で援
助が出るまで登録しない、みたいなパターンは多い
みたいですね。


対策・勉強法など

これまでのものと共通しますが、
・専門的な知識が求められる。幅広く深く勉強する。

・午前2はどの過去問も正答率90%以上を目指す。

・午後は記述式です。「書く」練習が必要になりま
 す。正確に知識を速く書き出す訓練を!特に漢字
 やスペルミスは絶対にしない

・午前が理解できていないと午後は解けない。午後
 の苦戦を意識している人は午前の勉強で基礎知識
 をしっかり習得する。午後の空欄穴埋めはほぼ、
 出来て当然と考えるべし。

・午後問題はやみくもにやればいいものではなく、
 きちんとした解法を学ぶこと。業務に携わってい
 ない人は特にそろそろ独学は厳しくなってくるか
 も。

・余裕があれば、IPA発行の関連文献を読んでお
 きましょう。「日経ネットワーク」などの専門書
 もオススメです。